セルフカラーで毛先が傷む方へ…ダメージ軽減のコツとカットでリセットする方法

セルフカラーを続けていると、根元の白髪は染まっても、毛先のパサつきや広がりが気になってきたという経験はないでしょうか?

先に結論をお伝えすると、セルフカラーのダメージを減らすには、毛先ばかりに薬剤を使ってダメージを積み重ねないことが必要です。

その上で、すでに傷んだ毛先はケアだけでは戻し切れない場合もあるため、カットで整えるといった方法も取り入れてみましょう。

セルフカラーで髪が傷む理由

セルフカラーで毛先が傷みやすい理由は、薬剤そのものだけでなく、必要のない部分にまで薬剤を使っている点にあります。

白髪染めをされる方の多くは、伸びてきた根元をしっかりと染めたいのではないでしょうか?

ところが、自宅で髪を染めていると、根元だけを狙ったつもりでも毛先まで薬剤がついていて、前回染めた部分にまで、またカラー剤が付いてしまっているものです。これが何度も続くうちに、毛先のパサつきや色が抜けやすくなっている状態になります。

そもそも、以下が髪を染める仕組みです。

  1. 酸化染毛剤は1剤と過酸化水素を含む2剤を混ぜる
  2. アルカリで髪を膨潤させる
  3. 過酸化水素でメラニンを分解しながら染料を発色させる

髪を染めるためには必要な反応ですが、繰り返し使うほど髪への負担は考えておきたいです。

なぜ市販のヘアカラー剤は髪の負担が大きいと言われているのか?

市販のヘアカラー剤は、様々な髪質や白髪の量、塗り方の方々が使う前提で作られている商品です。

そのため、美容室のように「毛先がすでに傷んでいるから弱めのものを使おう」と、その場で細かく調整できません。

ここで注意したいのは、市販のヘアカラー剤がすべて悪いという話ではないという点です。

市販のヘアカラー剤は、通いやすさやコストの面で助かっている方も少なくないでしょう。ただし、幅広い人が使えるように作られている分、すでにダメージがある毛先にも薬剤を付けてしまいやすいという点は知っておいてください。

▼市販カラーで負担が出やすい場面

  • 白髪が気になるたびに毛先まで染めてしまっている
  • 前回染めた部分と新しく伸びた部分を分けずに塗っている
  • 染まりが不安で放置時間を長くしている
  • 泡タイプを全体にもみ込んで使っている
  • 毛先が明るく抜けるたびにまた全体へ色を足している

根元を染めたいだけなのに、毎回毛先まで薬剤を付けているのが、セルフカラー派の方に多いダメージの受け方だという点を覚えておきましょう。

根元と毛先を塗り分けにくいことがダメージにつながる

美容室では、伸びた根元とすでに染まっている毛先を分けて考えます。

根元は白髪をしっかり染める必要がある一方で、毛先はすでに色が入っているため、毎回同じ強さで染める必要がないケースも少なくありません。

ところがセルフカラーでは、後頭部や内側が見えにくく、根元だけに塗ったつもりでも毛先まで薬剤が付いてしまうことがよくあります。特にクリームタイプや泡タイプは広がりやすいため、毛先に薬剤がつきやすいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そもそも、泡タイプは一般的に髪全体に付けやすい薬剤として紹介されており、乳液はクリームより伸ばしやすい薬剤だとされています。つまり、扱いやすい反面、必要な範囲だけに止めるには少し工夫が必要です。

繰り返すほど毛先にダメージが蓄積しやすい

セルフカラーの傷みは、1回で急に出るというより、何度も使い続けることで気付くケースが多いです。最初は少しパサつく程度でも、数か月、数年と全体染めを続けるうちに、毛先が広がって、乾かしてもまとまりにくい、色が抜けやすいと感じるようになるでしょう。

一般的に、パーマやヘアカラーといった化学処理を繰り返すと、キューティクルが乱れやすくなり、摩擦で削れたりはがれたりしやすくなるとも言われています。同時に、髪内部の成分が流れ出やすくなり、しなやかさやツヤが低下することもあるかもしれません。

▼毛先に出やすい変化

  • 乾かした後に髪が広がりやすい
  • 手ぐしを通すと引っかかる
  • 色が抜けて明るく見えやすい
  • トリートメントをしても持続しにくい
  • 毛先だけ硬く、ごわついて感じる

まずは、セルフカラーでなぜ傷みやすいのかを知ることが第一歩になります。次に、市販のヘアカラー剤と美容室のサロンカラーとでは何が違うのかを見ていきましょう。

市販カラーと美容室カラーの違い

市販カラーと美容室カラーの大きな違いは、薬剤を、その髪に合わせて調整できるかどうかにあります。

一般的に美容室のサロンカラーでは、同じ白髪染めでも根元の白髪を染める薬剤と、毛先の色味を整える薬剤では、目的が違う物を使います。

美容室では、髪の施術歴やダメージの程度を見ながら、以下のポイントを調整していく点が市販のセルフカラー剤との大きな違いです。

▼美容室で調整するポイント

  • 薬剤の種類
  • 明るさ
  • 塗る範囲
  • 放置時間

一方でセルフカラーでは、この判断を自分で行う必要があるため、どうしても難しくなりやすいです。

美容室では髪の状態に合わせて薬剤を調整できる

美容室では、まず髪の状態を丁寧に見ます。根元の白髪量、毛先の明るさ、過去のカラー履歴、パーマや縮毛矯正の有無、手触りなどを確認したうえで薬剤を決めていくのが基本です。

例えば、根元は白髪を染める力が必要でも、毛先は色を少し補うだけでよい場合があります。そのようなとき、当店では根元と毛先で薬剤の考え方を変えることも少なくありません。毛先に必要以上の負担をかけないためです。

白髪染めの薬剤を美容室でどう使い分けるかは、当店の「白髪染めは明るくなる|美容室が使い分ける4つの方法と、あなたに向く選び方」という記事でも詳しくご紹介しています。

明るさや薬剤選びで迷っている方は、あわせて読むとイメージしやすいのではないでしょうか?

根元と毛先で薬剤を変える理由

根元と毛先では、カラー剤に求める役割そのものが違います。

根元は新しく伸びた髪なので、白髪を染めることが主な目的です。

一方で毛先は、すでに何度もカラーをしている部分になるため、色が抜けているように見えても、髪の内部や表面には過去のカラーの施術歴によるダメージが残っていてい不思議ではありません。

一般的に過酸化水素濃度の違いによる2剤の使い分けが、ダメージ軽減に関わると言われているため、当店でも毛先など損傷した部位には低い濃度の2剤を使用して、ダメージを軽減できるようにしています。

美容室で部位別に薬剤を考える理由は、こうした薬剤選定の細やかさにあります。

▼美容室で分けて見ているポイント

  • 根元の白髪をどの程度しっかり染めたいか
  • 毛先にすでにどれくらい色が残っているか
  • 毛先の手触りや引っかかりがどの程度あるか
  • 明るさを優先するか、色持ちを優先するか
  • 次回以降も無理なく続けられる状態か

全体を同じ色に染めるように見えても、実際には根元と毛先で考えることが違うものです。

セルフで2剤を減らすのはおすすめしにくい理由

セルフカラーでも、2 剤を減らしたほうが良いのか疑問に感じている方もいるかも知れません。ところが実際のところ、自己判断で2剤だけを減らさないほうが良いでしょう。

ヘアカラーは、1剤と2剤を決められた比率で混ぜることで想定された反応が起きるように作られているからです。

比率を変えて使用してしまうと、染まりにくい、ムラになる、思った色にならないなど、不都合が出て来てしまうかもしれません。

美容室ではこの範囲の中で、目的に応じて2剤を選んでいくのが基本です。セルフカラーで濃度や比率を自分流に変えるより、説明書どおりに使うほうが現実的でしょう。

当店では、ブリーチを何度も行っていたお客様に対して、2剤は3%の弱い濃度の2剤を使用するのと同時に、ダメージが少ないとされる1剤も使用して髪を染めています。

さらに、サロンカラーの中にも様々な種類があるので、お客様の髪に対応できるように、定期的に薬剤を変えるなどして日々研究してします。

ダメージを減らすためのセルフカラーの選び方

セルフカラーを選ぶ時には、傷みにくいカラー剤だという情報だけで決めるより、自分に合った薬剤なのか見極める必要があります。

市販カラーには、クリーム、乳液、泡など様々な種類があるのをご存知でしょう。

どれが一番よいと単純に決めるのではなく、根元だけ染めたいのか、全体の色を整えたいのか、白髪が顔周りに多いのかによって決めるのも悪くありません。

クリームタイプは根元を狙いやすい

クリームタイプは、白髪が気になる根元や顔周りに付けやすい種類です。

ただし、これから紹介するタイプのカラー剤と比べて、毛先まで広げにくい種類でもあるため、あまり慣れていない方にとっては使いにくいと感じるかもしれません。

後ろの根元は見えにくく、中には塗り残しが出てしまう方もいます。無理に全体へ伸ばそうとすると、結局毛先まで薬剤がついてしまうため、鏡を使って少しずつ塗ってみてください。

一方で、伸びた根元を中心に染めたい方には比較的扱いやすいと思います。

▼クリームタイプが向きやすい方

  • 分け目や顔周りの白髪を中心に染めたい
  • 毛先の傷みが気になっている
  • 薬剤を必要な場所に置く感覚で使いたい
  • 全体染めよりリタッチ寄りで使いたい

毛先の傷みが気になる方は、まずクリームタイプで根元中心に使えるかを考えてみましょう。

泡タイプは簡単だが毛先まで付きやすい

泡タイプは、手で髪全体になじませやすく、セルフカラーに慣れていない方でも扱いやすいタイプのヘアカラー剤です。

ただし、美容師目線からしてみれば、根元だけを染めたい方にとっては扱いにくさを感じるかもしれません。泡をもみ込む動作をすると、根元だけでなく毛先にも薬剤がつきやすくなるためです。

特に、毛先がすでにパサついている方の場合、毎回泡を全体にもみ込むことでパサつきを感じてしまう方もいると思います。

▼泡タイプで気をつけたい方

  • 毛先の色抜けやパサつきが強い
  • 毎回全体にもみ込んで染めている
  • 根元だけ染めたいのに毛先まで明るくなる
  • 髪が細く、絡まりやすい

泡タイプは悪いものではありません。けれど、根元だけを狙うには工夫が必要な剤型だと考えておくとよいでしょう。

傷みにくいという情報より自分の染め方に合うタイプを選ぶ

インターネットの情報の中には、市販ヘアカラー傷みにくい ランキングといったものを検索したくなる気持ちはよくわかります。ただし、ランキング上位の商品でも、自分の髪の状態や染め方に合っていなければ、毛先の負担が増えることがあるかもしれません。

当店としては、個別の商品名で良し悪しを決めるより、まずは染めたい範囲と相性の良い種類を見ることをおすすめします。

▼選ぶ時の考え方

  • 根元中心ならクリームタイプを候補にする
  • 全体になじませるタイプは毛先への付着に注意する
  • 泡タイプは手軽さと塗り分けにくさの両方を見る
  • 明るくするより白髪をなじませる目的で選ぶ
  • 傷みが強いときはセルフで全体染めしない

商品選びだけでなく、染め方もダメージに大きく関わってきます。次は、自宅で染めるときの手順を工程順に整理してみましょう。

セルフカラーで傷まないための染め方の手順

セルフカラーで大切なのは、まったく傷まない魔法の方法を探すことではなく、余分な負担を増やさない手順で染めることです。

ヘアカラーは髪を変化させる施術なので、まったく傷まないものはありません。それでも、塗る前の準備、塗る順番、放置時間、すすぎ方を見直すだけで、毛先への負担を少しは減らせます。

染める前に髪の状態と必要な範囲を確認する

カラー剤を混ぜる前に、まず鏡で髪の状態を見てください。以下の内容を丁寧に確認しておきましょう。

▼チェックするべきポイント

  • 白髪が本当に気になる場所はどこか
  • 毛先はどのくらい傷んでいるか
  • 前回染めた部分はどこまでか

毎回なんとなく全体に塗ると、必要のない毛先にも薬剤が付いてしまうものです。特に50代の白髪染めでは、分け目、顔周り、こめかみなど、目立ちやすい場所が決まっている方も多いのではないでしょうか?

▼染める前の確認

  • 白髪が一番気になる場所
  • 前回染めた根元の伸び具合
  • 毛先のパサつきや枝毛の有無
  • 頭皮に違和感がないか
  • 説明書とパッチテストの案内

酸化染毛剤は、使用前に毎回パッチテストが必要とされているので、使用前に忘れずに行っておきましょう。

塗る順番は根元を中心に考える

白髪染めでは、まず気になる根元を中心に塗ることが基本になります。特に顔周りや分け目は目につきやすいため、塗り残しがあるとすぐ気になってしまうものです。

ただし、目立つ場所をしっかり染めたいからといって、毛先まで一気に伸ばす必要はありません。根元に薬剤を置くように塗り、すでに染まっている毛先にはできるだけ付けないような意識で使いましょう。

▼塗る時の流れ

  1. 分け目や顔周りから塗り始める
  2. 根元に薬剤を置くように塗る
  3. 後頭部は鏡を使って少しずつ確認する
  4. 毛先へ薬剤を引っ張りすぎない
  5. 全体をとかしすぎない

塗る範囲を小さくするだけでも、毛先の負担は変わってくると考えられます。

放置時間は自己判断で長くしない

染まりが不安な時に、もう少し置いたほうが染まるかもと感じる方も少なくないでしょう。しかし、放置時間を自己判断で長くするのはおすすめできません。

ヘアカラーは、説明書に沿って使うことを前提に作られています。長く置いたからといって、必ずきれいに染まるわけではありません。むしろ髪や頭皮への負担が増えてしまう可能性が十分に考えられます。

▼放置時間で避けたいこと

  • 説明書より長く置く
  • 染まりにくいから毎回時間を延ばす
  • 家事をしながら時間を忘れる
  • 頭皮に違和感があっても我慢する
  • 前回よかったから今回も同じ感覚で置く

しっかり染めたいと長く置くは同じではありません。時間は説明書に合わせ、違和感がある場合は無理をしないことが大切です。

すすぎとシャンプーで薬剤を残さない

ヘアカラーをした後には、すすぎを丁寧に行いましょう。薬剤や染料が残ったままだと、必要以上に頭皮や髪の負担が大きくなってしまいます。断定は難しい部分もありますが、洗い残しを避ける意識は大切です。

髪をすすぐ時には、熱すぎるお湯や強い摩擦を避け、ぬるめのお湯で少しずつ流してください。その後のシャンプーも、ゴシゴシ洗うより、泡で包むように洗うほうが毛先への負担を抑えやすいでしょう。

▼すすぎ後に意識したいこと

  • ぬるめのお湯で丁寧に流す
  • 頭皮と根元に薬剤感が残らないようにする
  • 毛先をこすり合わせない
  • タオルで押さえるように水分を取る
  • できるだけ早めに乾かす

染め方を見直したら、次は染めた後の過ごし方です。カラー後の48時間と毎日のケアで、毛先の状態は変わってくるかもしれません。

染めた後のアフターケアで差がつく

セルフカラーの後に髪をきれいに保つためには、染めた当日だけでなく、その後の48時間と毎日のシャンプーを見直しましょう。

カラー直後の髪は、いつもよりデリケートに扱いたい状態になります。

一般的にヘアカラー直後のシャンプー時は、キューティクルが傷みやすく、髪がきしみやすいと言われているため、染めた後こそ洗い方や乾かし方を丁寧にしましょう。

カラー後48時間は色持ちと手触りを意識する

ヘアカラー後は、色が落ち着くまでの過ごし方が大切です。特に当日から翌日にかけては、強い洗浄、熱いお湯、摩擦を避ける意識を持つとよいでしょう。

当店の別記事「白髪染めを『抜けにくく』するには|色落ちしやすい人の特徴と、今日からできる対策」では、白髪染め後の過ごし方やシャンプー選びについても詳しくご紹介しています。色抜けが気になる方は、こちらも参考になるはずです。

▼カラー後48時間で意識したいこと

  • 当日のシャンプーはできるだけ控えめにする
  • 熱いお湯を避ける
  • 毛先をこすらない
  • 濡れたまま寝ない
  • アイロンやコテの高温使用を控えめにする

少し気をつけるだけでも、毛先の手触りや色の見え方に違いを感じる方がいらっしゃるかもしれません。

シャンプーは洗浄力と摩擦に気をつける

カラー後のシャンプーは、洗浄力と摩擦の両方を見直したいところです。すっきり洗えるシャンプーが悪いわけではありませんが、カラーを繰り返した毛先には強く感じることもあるでしょう。

毛先がパサつきやすい方は、カラーケア用や洗い上がりが穏やかなタイプを検討してみるのがおすすめです。商品名で選ぶより、洗った後に毛先がきしみにくいか、乾かした後に広がりにくいかを見て判断されるとよいのではないでしょうか?

▼シャンプーで見直したいこと

  • お湯の温度を高くしすぎない
  • 予洗いで汚れを浮かせる
  • シャンプーを直接毛先に多くつけない
  • 毛先をこすり合わせない
  • 洗った後は早めに乾かす

毎日の洗い方は小さなことに見えますが、繰り返すほど差が出やすい部分になります。

トリートメントは、元に戻すより扱いやすくするという目的で考える

トリートメントは、セルフカラー後の髪を扱いやすくするために役立ちます。手触りをなめらかにしたり、乾燥による広がりを抑えたりする目的では、続ける価値が十分あるでしょう。

ただし、トリートメントで傷んだ毛先が完全に元の状態へ戻るとは考えにくいところです。髪は肌のように自己修復するわけではありません。そのため、一度傷んだ部分は、手触りを整えながら付き合っていく必要があります。

▼トリートメントの考え方

  • 傷みを完全に戻すものとは考えない
  • 手触りとまとまりを補う目的で使う
  • 毛先中心になじませる
  • つけすぎて重くなる場合は量を調整する
  • 傷みが強い部分はカットも選択肢にする

ケアは大切です。ただし、ケアだけでは追いつかない場合もあります。ここからは、セキ美容室として大事にしているカットで整えるという考え方をお話ししていきます。

それでも蓄積した毛先のダメージはカットで整えるのが近道

セルフカラーを長く続けて傷んだ毛先は、ケアアイテムだけで頑張るより、カットで物理的に整えたほうが扱いやすくなるケースがあります。

これは、トリートメントを否定する話ではありません。トリートメントで手触りを補いながら、戻り切らない部分はカットでリセットするようにしてみてはいかがでしょうか?

そう考えると、髪全体の見え方も次回のカラーも整えやすくなるはずです。

なぜケアアイテムだけでは戻り切らないのか?

髪は一度傷むと、元の健康な状態に完全に戻るわけではありません。

現在では、化学処理によってキューティクルが傷みやすくなっていると、内部成分が流れ出やすくなることがわかっています。

さらに最新の研究では、ヘアカラー後の髪内部でたんぱく質の構造の変化が進むことが示されました。こうした情報からも、カラー後のダメージは表面の手触りだけでなく、髪内部の状態にも関わると考えられます。

▼ケアでできること・難しいこと

  • 手触りをなめらかにすることは期待できる
  • 乾燥による広がりを抑えやすくすることはできる
  • 色持ちを意識したケアはできる
  • 枝毛や切れ毛そのものを元通りにするのは難しい
  • 傷みが強い毛先を完全に健康毛へ戻すのは難しい

だからこそ、ケアアイテムで整える部分と、カットで整える部分を分けて考えることが大切になります。

カットでダメージ部分を落とすメリット

傷みが強い毛先を少し整えるだけでも、見た目のまとまりは変わることがあります。

枝毛や引っかかりが多い部分を残したままだと、毎日のブラッシングやドライヤーでさらに摩擦が増えやすくなるためです。

カットで毛先を整えると、手ぐしが通りやすくなり、乾かした後の広がりも落ち着きやすくなるでしょう。次回のヘアカラーの時にも、極端に傷んだ部分が少ないほうが、色の見え方を整えやすいと感じます。

▼カットで期待できること

  • 毛先の引っかかりが減りやすい
  • 乾かした後のまとまりが出やすい
  • 枝毛が広がる前に整えられる
  • 次回カラーの仕上がりを考えやすくなる
  • ケア剤の効果を感じやすい土台に近づく

伸ばしている方でも、すべてを短く切る必要はありません。傷みの強い部分を見極めて、数センチ整えるだけで印象が変わる場合もあります。

実際に、お客様の中でも、毛先だけのカットを定期的に通われている方もいます。特にロングヘアの方が多い印象です。ロングヘアは、ヘアカラーに限らずダメージが蓄積されやすい長さでもあるので、毛先のカットを続けるだけで、手触りがよくなったと良く耳にします。

ケアアイテムだけに頼らず、カットという方法を使えば、今あなたの髪の悩みもリセットされるかもしれません。

セキ美容室でのセルフカラー派向けリセットのご相談

セキ美容室では、セルフカラーを続けているお客様にも、無理にすぐ美容室でサロンカラーに変えましょうとはお伝えしていません。

今の髪がどんな状態で、どこに負担がかかっているのかを一緒に確認することが大切です。その上で、セルフカラーを続けるならどこに気をつけるか、美容室で一度整えるなら何を優先するかを考えていきましょう。

ご相談の流れ

まずは、髪の状態を見ながらお話を伺います。

白髪が気になる場所、セルフカラーの頻度、いつも使っているタイプ、毛先の手触りなどを確認し、必要に応じてカットやカラーの方法をご提案させていただきます。

いきなり大きく変えるのではなく、今の髪に無理のない範囲で整えることが大切です。毛先の傷みが強い場合は、カラーより先にカットで土台を整えるほうがよいケースも少なくありません。

▼ご相談の流れ

  • 現在の髪と白髪の状態を確認する
  • セルフカラーの頻度と使っているタイプを伺う
  • 毛先の傷みや色抜けを確認する
  • カットで整える範囲を相談する
  • 今後の染め方や来店周期を一緒に考える

セルフカラーを続ける前提でも、一度状態を見るだけでも次に何をすればよいか整理しやすくなるはずです。

カウンセリングで確認する項目

カウンセリングでは、カラーの施術歴をできるだけ具体的に伺います。いつ染めたか、どのタイプを使っているか、毎回全体染めか根元だけかによって、毛先の状態は変わってくるためです。

可能であれば、普段使っている市販カラーの箱や商品名がわかるものを持ってきていただけると、判断材料になります。メーカーや商品を品評するためではなく、髪にどんな負担がかかっているかを知るためのご確認になりますので、お気軽にご相談ください。

▼カウンセリングで確認すること

  • セルフカラーの頻度
  • 使っているカラー剤のタイプ
  • 根元だけか全体染めか
  • 気になる白髪の場所
  • 毛先のパサつきや広がり
  • 過去のパーマや縮毛矯正の履歴
  • これから伸ばしたいか、整えたいか

こうした情報があると、髪に無理のない提案がしやすくなります。

香川県三豊市でセルフカラーの傷みに悩む方へ

香川県三豊市で、セルフカラーによる毛先の傷みや白髪染めの続け方に悩んでいる方は、一度セキ美容室へご相談ください。

当店では、セルフカラーを否定するのではなく、お客様の生活に合わせて、続けやすい方法を一緒に考えます。毛先のダメージが強い場合は、カットで整えてから今後の計画を立てることで、毎日の扱いやすさが変わってくるかもしれません。

白髪染めは、これからも長く付き合っていくものです。だからこそ、傷んでから慌てて隠すのではなく、一度毛先をリセットして、扱いやすい髪に整えていきましょう。

まとめ

セルフカラーで毛先が傷む原因は、薬剤の強さだけでなく、根元と毛先を塗り分けにくいことや、全体染めを繰り返すことにもあります。

市販カラーを使う場合は、タイプ選び、塗る範囲、放置時間、すすぎ方を見直すだけでも、余分な負担を減らせるかもしれません。

ただし、すでにパサつきや引っかかりが強い毛先は、ケアアイテムだけで戻し切れない場合も少なくありません。そんな時には、傷んだ部分をカットで整え、今後の白髪染めを続けやすい髪にリセットすることも考えてみてください。